3月に資格マニュアルの改訂がありました。
2008年ー2009年度版、次回の試験はこれに基づいて出題されるかと思います。 2006年ー2007年度版との違いはほとんどなく、私が見つけたもので一ヶ所だけ。 でもこれがけっこう大きな違いのように思ったので今回とりあげてみました。 健康学の学習内容にある(5)疾病とその予防のところ。 以前は「高脂血症」だった部分が「脂質異常症(高脂血症)」となっています。 これの話の前に脂質について簡単に説明を。 血中の脂質にはコレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)、リン脂質、遊離脂肪酸などの 種類があります。 これらは蛋白質と結合したリポタンパクという状態で体内を運搬されます。 このリポタンパクにもいろいろ種類があるのですが、そのうち重要なのは 「LDL(低比重リポタンパク)」と「HDL(高比重リポタンパク)」です。 LDLはコレステロールを全身の組織に運び、動脈硬化の原因になるもので「悪玉コレステロール」と 言われています。 HDLは体内のコレステロールを肝臓に運ぶ作用があり「善玉コレステロール」と言われています。 さて。「脂質異常症」。 この病名は日本動脈硬化学会が公表した「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」によるものです。 動脈硬化の専門化が集まって、血液検査の結果がこれくらいだと動脈硬化の危険性があるだろう、 ってのを考えていて、その人たちが「高脂血症て言い方はおかしくね?」という議論になって 脂質異常症という言い方に改めることになったわけです。 これまでは総コレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪のいずれかが基準より高いか、 HDL-コレステロール値が基準より低い場合を「高脂血症」と呼び治療の対象としてきました。 つまり動脈硬化による虚血性心疾患の発生リスクが高まるのは悪玉コレステロールが高い場合。 逆に善玉といわれるHDL値は低いと良くない。 また、LDLコレステロールととHDLコレステロールを含む総コレステロールだけでは、 HDLが高い人を含む場合があり、リスクを正確に知ることができないわけです。 そこで広く普及している「高脂血症」という疾患名を「脂質異常症」に置き換えることになりました。 診断基準も変わりました。 高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 140mg/dL以上 低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール 40mg/dL未満 高トリグリセライド血症 トリグリセライド 150mg/dL以上 うーん。 これを全部覚える必要があるかはどうかはわかりませんが。 最近話題のメタボリックシンドロームの基準ともかぶる内容ですので (ウエスト以外にも血圧、脂質、血糖の基準があるんですよ)チェックしておいてソンはないと思います。 |
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